点数を上げることができたのは

どんな塾?

先生、どうやったら100点が取れるんですか?

5月の中間テストの後、中学2年生のTくんからこんな質問がありました。

Tくんはこれまで、分からない問題について助けを求めることはあっても、勉強方法についての助けは一切求めませんでした。彼は決して自分の成績に満足していたわけではありません。だから、私たちは勉強方法の提案を何度も持ちかけました。しかし、彼の答えは一貫していました。「今はいいです。」いつも、そうハッキリと意思表示をしました。

その彼が、ついに自分から勉強方法の提案を求めてきたのです。それが軽い気持ちでないことは、これまでとは全く異なる行動をとったことからも、その時の彼の真剣な表情からも明らかでした。

これまでのTくんのテスト勉強は、とにかくワークをやるというものでした。必要な知識が頭に入っていないにもかかわらず、とにかくワークをやるのです。もちろん、そこに書かれた回答は間違いだらけです。それにもかかわらず、答え合わせは後回しでどんどん進めていきます。

彼はなぜ、このような行動をとっていたのでしょうか。その原因は彼の心にあります。彼の学習動機づけは、統制的動機づけが優勢でした。そのことが意味するのは、彼の意思で行動していたのではないということです。彼は自らの意思ではなく、彼の行動をコントロールしようとする圧力に服従していたのです。

つまり、彼はしなければならないからそうしていたのです。彼がワークに取り組んでいたのは、テストに備えて理解を深めるためではありません。提出物を仕上げずに面倒なことになってしまうのを避けるためなのです。

彼がとったような行動は、統制的動機づけが高い生徒の多くに見られます。そして、統制的動機づけが高いうちは、そのやり方を改めようとすることはまずありません。

もちろん口うるさく言えば、やり方を変えさせることは可能です。ただし、あくまでもそれは表面だけです。本心からやり方を変えようと思ってそうするのではなく、口うるさく言われるのが嫌だから変えたように見せかけるのです。そして、口うるさく言う人の目の届かないところでは何も変わらないでしょう。

私が望むのは、私の目の前でだけTくんの勉強を変えさせることではありません。Tくんが本心から自分の勉強を変えようと思い、私の目の届かないところでも、その勉強をやり続けようとすることです。そのため、私たちはTくんの動機づけの改善に取り組みました。その結果、彼の心は少しずつ変わっていきました。そして、冒頭の質問があったのです。

彼の質問に応じ、私はある勉強方法を提案しました。それはとても効率的ですが、同時にとてもしんどい方法でもあります。ただ勉強させられているだけの生徒には、絶対にできない方法です。提案を聞く彼の反応を、私は注意深く観察しました。

やります。

彼はその提案を、一切の躊躇なく受け入れました。そして、熱心にその勉強に取り組みました。「自分のものにしてやる。」懸命に取り組む彼の姿からは、そんな気迫すら感じました。

テスト結果は100点とまではいきませんでしたが、それでもこれまでに比べて大きく点数を上げることができました。それは、勉強のやり方を変えたからであり、勉強のやり方を変えようと思ったのは、彼の心が変わりつつあるからなのです。

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この記事を書いた人
中山悟志

学生時代の家庭教師のやり甲斐が忘れられず、電機メーカーでの研究職、玩具メーカーでの開発職を経て講師になりました。点数をとるだけのテクニックではなく、実社会でも役立つ力を養いたいと常々考えています。

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