受験がなくとも

生徒の成長

今年も公立高校受験が終わりました。自律性の大きく育った受験生たちは、自らの意思で勉強に向き合い、その持てる力を存分に発揮しました。そんな彼らを見ていると、とても清々しい気持ちになります。(受験生の声はこちら)そんな彼らに混じって、受験がなくとも存分に力を発揮したのがMちゃんです。Mちゃんは中高一貫校に在籍しているため、中3生ではあっても受験はありません。それでも存分に力を発揮して、自己最高の成績で中学生活を終えました。

Mちゃんが入塾した中1の頃、彼女からはほとんど意欲が感じられませんでした。(1年前にMちゃんについて書いた記事はこちら)「知らん。」「別に。」目を合わせようともせず、そんな投げやりな発言を繰り返しました。様々な学習の提案に対しても、ほとんど意思表示がありませんでした。「どうせ、やらんから。」そんな発言とともに、私たちの手を払い除けようとしたこともありました。動機づけ診断結果からも、Mちゃんの表情や言動からも、強い統制を感じていることが分かりました。

そんなMちゃんの動機づけは2年間でかなり改善しました。そのためか、先日の中学最後のテスト勉強は真剣そのものでした。お母さまから見ても本当に頑張っているなと思われたそうです。1年生の頃は全く勉強しようとしないMちゃんに大きな不安を感じられたそうですが、今度は逆に「やりすぎて大丈夫かな」と心配されるほどだったそうです。そのことについて「親って勝手ですよね」とおっしゃったのがとても印象的でした。

成績に問題がある場合、学習行動に問題があることがほとんどです。そして、学習行動に問題がある場合、動機づけ、すなわち心に問題があることがほとんどです。心が変われば、行動は変わり、良い勉強をするようになります。そして、良い勉強をするようになれば、成績は上向いていきます。「この学校では、底辺を這い続けることになるのかと思っていました。」お母さまがそうおっしゃるほどMちゃんの中1の成績は芳しくありませんでした。しかし、中3最後の成績は中1のそれに比べ大幅に上昇しました。上昇した科目は、17科目中保健体育以外の16科目で、1科目あたりの平均得点は88点にもなりました。

心が変わるには時間がかかりますし、支援するのはとても難しいです。ですが、心が変わったならば、お子様は見違えるほどに変わります。そして、活き活きと勉強に取り組み、自分の持てる力を存分に発揮しようとするでしょう。お子様との関係がとても良くなるオマケまでついてきます。そんな支援を一緒にしていきませんか?

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