評定を大きく上げたのは

どんな塾?

2学期の通知表が帰ってきました。今年は20名ほどの中学3年生のほぼ全員が1学期より評定を上げました。一気に4や5上げた生徒も数名いましたし、中には6上げた生徒もいました。Aさんも大きく評定を上げた生徒の一人です。

そんな彼女も、入塾当初はなかなか身につく学習ができませんでした。

彼女の学習は、どうしても形だけのものになってしまいがちでした。簡単にできる問題ばかりをやろうとしたり、間違えた問題の答えを赤で書くだけで次に進んだり、本当は分かっていないのに「分かりました」と言って次に進もうとしたり。彼女はがむしゃらに、とにかく次に進んでたくさんこなそうとしました。しかし、ただたくさんこなしているだけで、1つ1つにじっくりと向き合おうとはしませんでした。

そんな彼女の学習が改善すればと、私たちは何度も提案を持ちかけました。しかし、話を聞こうとはするものの、なかなかやってみようとはしませんでした。正確には、私たちの目の前ではやっているように振る舞います。しかし、私たちの目が届かないところではいつも通りのやり方を続けました。「こうであらねばならない。」頑な彼女の行動から、そんな想いにがんじがらめになっているのだと思いました。

Aさんにはもう一つ、深刻な症状がありました。それは、テストでたくさんミスをしてしまうことです。普段のAさんならまず間違えないような易しい計算で間違えてしまったり、計算の途中で何度も符号を書き忘れてしまったり、さらには、正解までたどりついているのに、解答用紙に違う数字を書いてしまったりすることさえしばしばありました。

頑なに身につかない学習を続けたり、表面的にだけ従っているように見せかけたり、テストで極度にミスが多かったりするとき、取り入れ的調整という動機づけが高いことがよくあります。取り入れ的調整が高い生徒には、Aさんのような特徴的な行動や、特有の発言・表情があります。動機づけの測定結果からも、それらの特徴からも、Aさんはこれに該当することが分かりました。

取り入れ的調整が高いとき、自ら学習に取り組んだとしても、それは本心から学習を受け入れて取り組んでいるわけではありません。「こうであらねば」というプレッシャーによって、そうしているのです。プレッシャーに服従しているだけなので、理解を深めるような行動はとりません。とにかく形だけでも取り組むことで、やっている自分に安心しようとするのです。

「こうであらねば」から、彼女が少しでも自由になれるよう、彼女との接し方には細心の注意を払いました。そのためか、彼女の振る舞いには少しずつ変化がみられるようになってきました。これまでとは違うやり方に挑戦してみようとすることや、「じゃぁこの場合はどうなるんですか?」と次々に質問する姿もみられるようになりました。また、間違えてしまったことを、私たちにさらけ出せるようにもなりました。

このように、彼女の学習行動は少しずつ変わりつつあります。それは彼女の心が少しずつ変わりつつあるからなのだと思います。そして、今回評定を大きく上げることができたのも、その一つの現れなのだと思います。彼女は、彼女の心の中にあった「こうであらねば」から、少しだけ自由になることができたのだと思います。

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この記事を書いた人
中山悟志

学生時代の家庭教師のやり甲斐が忘れられず、電機メーカーでの研究職、玩具メーカーでの開発職を経て講師になりました。点数をとるだけのテクニックではなく、実社会でも役立つ力を養いたいと常々考えています。

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神戸学習院

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