自分の意志で行動する自分でありたい

生徒の親御さんと話をしていてこんな言葉を度々耳にします。「小学生のときは言うことを聞いてくれていたのに、最近は言っても全然聞かないんですよ。」や「いくら勉強するように言ってもしないんですよ。」などです。

そんなとき、私はこのような質問をします。「でも、5分・10分後に動き出しませんか。言われた直後はしないのに、しばらくしてからやり始めることはないですか。」と。すると驚くべきことに、ほとんどの親御さんの返事は「そういえばそうですね。」や、「そうなんです。言われてすぐにやればいいのに少したってからやるんです。」というものなのです。

私がそのような質問をするようになったのは、自分はどうだったかと振り返ってみたときに自分も同じような行動をしていたと気づいたからでした。

子供のころ、漫画を読んでいたりテレビを見ていたりすると、日課になっていた手伝いをするようによく母に言われました。動かない私に苛立つ母を尻目に、言われた言葉を聞き流していました。しかし、手伝いをやらないわけではありませんでした。必ずと言っていいほど言われた直後はやらないのに、少し時間をおいてからやり始めていたのです。

そして、自分の行動がそんなだったことに気づいたとき、それは一体なぜだろうかと疑問に思い、次のような考えに至りました。

「親の言うことを聞かなくなった子供は、親に言われて行動する自分ではなく、自分の意志で行動する自分でありたいのではないだろうか。」

そう考えると、私の行動も、生徒たちの行動も納得できると思います。実際、この仮説を聞いたほぼ全ての親御さんが、なるほどそうかも知れないと思われています。

子供が親の言うことを聞かなくなることは、自分で行動することで成長したいという子供の気持ちの現れだと思うのです。ただ、まだうまく行動ができないのです。そんな彼らの姿を見てあれやこれやと言いたくなる気持ちはわかります。しかし、子供が動き出すことを信じ、言うのを控えて見守るようにしてみてはどうかと思うのです。

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