読解力がない?

どんな塾?

夏休みから塾に通い始めた小学生のKくん。彼はいつも熱心に読解練習に取り組みます。彼の読解練習は「読解」の域を超えています。文章を隅々まで理解して、それを何も見ずに自分の言葉で説明したり、本文の論理的な不備を見つけ出したり、そんなとても高度なことをしています。しかも、それを楽しんでいるようにすら見えるのです。とても読解力の高い生徒だなと感じます。

そんなKくんが塾に通うことになった理由は、その読解力にあります。Kくんのお母さまは、Kくんの読解力を大変心配されていました。国語のテストで点数が振るわないそうなのです。そこで問題集を与えたそうなのですが、とんでもない答えを書いたりするそうなのです。これでは改善が難しいと思われ、塾に通わせようと思われたとのことです。

しかし塾での彼を見る限り、とても高い読解力を備えているように思います。お母さまから伺うKくんと、私に見えるKくんは全然違うのです。そこで彼に尋ねました。「ぶっちゃけ、学校のテスト適当にやってるんやろ?」彼はニヤリと笑って小さく頷きました。そう、彼に読解力がないのではなく、ただその力をテストで使おうと思っていないだけなのです。

それはなぜなのでしょうか?それはとても簡単なことです。彼の目的は、終わらせることにあるからです。テストは彼が彼の意思でやると決めたことではありません。学校や教師の都合で一方的に押し付けたことであり、それに納得していないのです。自分が納得していないことを押し付けられたらどうするか?とりあえず形だけ終わらせる。人がそんな行動をとるのは、とても自然なことです。

つまり、Kくんの国語のテストが振るわないのは、形だけ終わらせようとするからで、それはただ押し付けられたことに納得していないからなのです。逆に、塾で高度な練習に一生懸命に取り組むのは、自分で決めたからです。「やる。」それは、Kくんが納得の上、自分で決めたのです。

このような話は、読解力以外でもよくあります。「集中力が無い。」「忍耐力が無い。」そんな話をよく聞きます。そして、その背景には必ずと言って良いほど、押し付けがあります。お子様に集中力が無いのではありません。集中して取り組もうと思っていないのです。お子様に忍耐力が無いのではありません。耐えるべきだと思っていないのです。そして、それは押し付けられたことに納得していないからなのです。もしかすると、読解力や集中力、忍耐力が無いなんてことはあり得ないのではないかとすら思うほどです。

もし、お子様に最大限に力を発揮してほしいと願うならば、押し付けてはなりません。やるべきことは、支援することです。「やろう!」お子様が自らの意思でそう思えるよう、支援することです。私たちは、親御様と共にそんな支援を実践してまいります。

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この記事を書いた人
中山悟志

学生時代の家庭教師のやり甲斐が忘れられず、電機メーカーでの研究職、玩具メーカーでの開発職を経て講師になりました。点数をとるだけのテクニックではなく、実社会でも役立つ力を養いたいと常々考えています。

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